英田理志、再出発への決意「原点に戻って、もっとガンガンいくプレーがしたい」
2026年07月27日
5月末から6月に出場したWTT4大会のうち、最も格付けの高いWTTスターコンテンダー リュブリャナで決勝トーナメントに進出した英田理志(岡山リベッツ)。元トップ10ランカーのフレイタス(ポルトガル)を破った後、関文皓と陳顥樺という香港勢を連破した。独創のカットマンが、1カ月の遠征の中で得たものとは一体何だったのか?
●
−WTTスターコンテンダー リュブリャナでは、予選トーナメントでフレイタスに続き、香港の関文皓と陳顥樺を連破。決勝トーナメントに勝ち上がりました。
英田理志(以下・英田) フレイタス戦で勢いがついて、香港のふたりに対してもレシーブがうまくできたというのがあります。左利きの選手のサービスに対するレシーブですね。最初のフィーダーで負けた相手(バン/クロアチア)が左利きで、2大会目のコンテンダーで負けたモビリアヌ(ルーマニア)とニュイティンク(ベルギー)も左利き。レシーブが全然うまくいかなったんですけど、その反省を生かすことで、フレイタス、関文皓、陳顥樺(チャン・ボールドウィン)という左利きの選手に勝つことができた。

−左利きのサービスに対して、修正できた部分というのはどこでしょうか?
英田 具体的にどこというより、「全部良いレシーブをしよう」と思わなくなったことですね。だから「このサービスが来たらこうしよう」という迷いが少なくなった。それが良かったと思います。
−決勝トーナメント1回戦でも、黄鎮廷(香港)に1ゲームを先取した。1−3で敗れましたが、惜しい試合でした。
英田 勝負どころで、やっぱり相手のプレーの一つひとつの質が高かったですね。あとは自分に大事なところでの凡ミスが出てしまった。香港勢と3試合目で、ずっと同じコーチがベンチに入っていて、黄鎮廷戦はかなり気合いが入っていた。いろいろな面でかなり対策されているなと感じました。
−WTT4大会でのおよそ1カ月の遠征を経て、今改めて感じることは何でしょうか?
英田 4大会を戦って、本当に充実した1カ月でした。自分の中ではもっと良い成績を残したかったという思いもありますが、連戦を戦い抜く中で、コンディションを維持することの難しさも改めて感じました。
海外でも、自分が落ち着いてプレーできる環境作りがすごく大切だと実感しましたね。他の日本選手も、みんな日本から食事をたくさん持っていったり、部屋でアロマを焚いたりしていて、そういう細かい工夫もパフォーマンスの向上につながるんだなと感じました。
−なるほど、特に毎日の食事は大事ですね。
英田 ぼくはそれほど好き嫌いがなく、何でも食べられるのであまりストレスはなかったんですけど、今回は日本からお米と小さい炊飯器を持っていったんです。最初と最後の大会は、そのお米を炊いて食べていた。その2大会で調子が良かったのは、お米のおかげかもしれません。
2022年にアメリカでのWTTフィーダー(フォートローダーデール)で優勝した時も、現地で日本人の知り合いの方がおにぎりとか味噌汁、お漬物を会場に毎日持ってきてくれました。だから食事はやっぱり大事だなと、改めて感じました。

−世界ランキングは、遠征前の203位から146位まで上がりました。
英田 60位くらい上がりましたけど、このくらいの順位だと何かが変わるかというと、そうでもない。50位以内に入れれば出られる大会も変わってくるけれど、まだまだ自分が求めるところまでは行けていない。今回のWTT4大会では、今後の卓球人生についていろいろと考えるきっかけをもらいました。精神的にはキツかったですけど、やっぱり挑戦してみないと味わえないこともあるし、そういう経験をしないと成長もできない。
改めて、卓球を続けていられるのはいろいろな方の支えがあるからだというのを感じました。いつかチャンピオンになって、この4大会を振り返って「あの負けがあったからここまでになれたんだ」と思えるようにしたいですね。
−ラバーを変え、これからどんなプレーを目指していきますか?
英田 プレーの面では最近、消極的なプレー、安全重視のプレーが増えてきたので、Tリーグにデビューした頃のようなもっとガンガンいくプレーがしたい。再出発じゃないですけど、原点に戻ってやっていきたいですね。それは最近、すごく感じています。
Tリーグでもふたりのチャンピオン、(張本)智和と(松島)輝空がチームメイトになるので、練習をたくさんできれば自分にもプラスになるし、たくさん刺激を受けながら頑張っていきます。
−ありがとうございました。

■英田理志・使用用具
ラケット:正宗(ST)
ラバー:フォア面/ラクザZ エクストラハード
バック面/輝龍Ⅱ



◎ヤサカ公式ホームページはこちら
