元世界1位を撃破。30歳を目前にブレイクしたビッグサーバー、ラーネフールに注目!
2026年06月03日
世界卓球の100周年記念大会として、盛大に開催された世界卓球団体戦ロンドン大会(4月28日〜5月10日/OVOアリーナ・ウェンブリー)。男子団体の優勝候補だったスウェーデンチームの一員として、会場を大いに沸かせたのがエリアス・ラーネフールだ。
決勝トーナメントのシード順を決める「ステージ1A」では、3戦目の中国戦でいきなりシングルス2点起用。2番で元世界ランキング1位の林詩棟と対戦し、強烈なバックサービスから一撃必殺のバックドライブが炸裂。ゲームカウント2−0とリードを奪い、ゲームオールまで追いつかれるも、最終ゲームを11−9で競り勝って勝利を収めた。

4番では世界チャンピオンの王楚欽に敗れるも、1ゲーム目はジュースに持ち込むなど健闘。スウェーデンの3−2での勝利に貢献したラーネフールは試合後、「中国戦の勝利に貢献できたことは本当にうれしいし、自分のパフォーマンスに満足しています。思い描いていたとおりのプレーができたし、非常にアグレッシブに、相手に大きなプレッシャーをかけ続けることができた」と語った。
「私のプレーは人とはちょっと違うところがある」と自ら語る、ラーネフールの最大の特徴がバックのロングサービス。ヨーロッパにはバックサービスの使い手は少なからずいるが、ラーネフールのバックサービスはとにかく速く、変化が大きい。右利きの対戦相手が回り込もうとして間に合わず、バックで確実に入れようとしてもミスを連発する、「エースが狙える」サービスだ。

中国や韓国を抑え、全体の第1シードとして決勝トーナメントに進出したスウェーデン。ハンガリーとクロアチアに快勝して準々決勝に進出するも、チャイニーズタイペイに2−3で惜敗してベスト8で大会を終えたが、ラーネフールは3番で馮翊新に3−1で勝利。フットワークを生かしてキレのあるフォアドライブを連発する馮に対し、サービス・レシーブで先手を取り、豪快な両ハンドドライブを連発した。
1996年6月29日生まれ、間もなく30歳の節目の年を迎えるラーネフール。2014年にヨーロッパジュニア選手権で2位となり、ワールドジュニアサーキットなどでも活躍。世界ジュニア選手権にもスウェーデン代表として出場した。
その後はスウェーデンリーグのエングビーやハルムスタッドを経て、現在はフランス・プロAリーグのロアンヌでプレー。その一方で、WTTフィーダー2大会で3位に入るなど、国際大会の成績も上昇している。さらに世界卓球での活躍もあり、現在の世界ランキングは自己最高位の63位。トップ50入りも視野に入ってきた。

個性あふれるプレースタイルを武器に、スウェーデン男子の主力選手の座をつかみ取ったラーネフール。遅咲きのビッグサーバーは、これからどんな活躍を我々に見せてくれるだろうか。

エリアス・ラーネフール(スウェーデン/ヤサカ契約選手)
Elias RANEFUR SWE

使用ラケット:ファルクカーボン

使用ラバー:フォア・バックとも『ラクザXX』
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