中村光人の用具考。万能の『ラクザXX』、変化と回転の『ラクザPO』で開く新境地
2025年12月22日
変化を出しやすい表ソフトならではの特性を生かし、先手を取って攻めるだけでなく、相手に打たせてからの展開に新境地を見せている中村光人(リコー)。
一方で、現在の男子卓球は相手を打ち抜くパワーと攻撃力がなければ生き残れない。スピードと変化、威力と安定、相反する要素を両立させていく中村の用具選びのポイントとは?
ー現在使っているラケットとラバーを教えてください。
中村光人(以下・中村) ラケットは『アトレティコカーボン』(国内未発売)、ラバーはフォア面が『ラクザXX』の特厚、バック面は『ラクザPO』の厚です。バック面の表ソフトは特厚を試したことはないですね。
ーフォアドライブも威力満点ですが、『ラクザXX』はどのような良さがありますか?
中村 本当に思っているとおり、イメージしているとおりのボールを出すことができるラバーですね。飛びすぎたり、飛ばなすぎたりというのがない。プレーしていてイメージのギャップというのが起こりにくいラバーで、そこがぼくは気に入っています。
あとはぼくのプレーの中では、カウンターというのが絶対大事になってくるんですが、『ラクザXX』は硬めのラバーなので、相手の回転に負けることなくカウンターでしっかり打ち返すことができる。「これがやりにくい」という技術もないし、回転がかけやすくて万能なラバーという印象ですね。

(写真は25年全日本選手権)

●ラクザXX
●7,920円(税込)
●ハイブリッドエナジー型裏ソフトラバー
●特厚・厚
ーバック面の『ラクザPO』はどうでしょうか?
中村 バック面は一時期、ヤサカさんの『スピネイト』も使っていたんですけど、それよりもツッツキやストップに変化が出ますね。相手としてはやりにくいのかなと思います。ぼくは表ソフトの下回転打ちは、弾くよりも回転をかける打ち方なんですが、それがやりやすい。『ラクザPO』はナックルが出しやすいラバーというイメージがあるかもしれませんが、ちゃんと回転をかける技術も使えるし、弾(はじ)いた時にも良いボールが出ますね。
対下回転のバックハンドが強化できたことで、今まではそこを「かばう」ように試合をしていたけど、バックハンドとフォアの回り込みという選択肢ができたし、前よりも戦い方に幅が出た感じがあります。

●ラクザPO
●6,380円(税込)
●ハイブリッドエナジー型表ソフトラバー
●特厚・厚・中厚
ー最後に年明けの全日本選手権に向けて、抱負を聞かせてください!
中村 ぼくは全日本選手権ではベスト32が最高成績なので、そこを超えてランク(ベスト16)を狙いたい。結果にこだわって、ストイックに頑張っていきたいと思います。ぼくたちリコーの卓球部は9時から17時半まで仕事をしてからの練習なので、練習量はどうしても減りますけど、そこで強さを発揮していきたい。社会人の意地を見せたいですね。

■Profile なかむら・みつと
2001年9月14日生まれ、長崎県出身。愛工大名電中・高を経て愛知工業大に進学し、2023年全日本学生選抜2位。卒業後はリコーに入社し、チームの主力選手として2シーズンで通算12勝を挙げている。右シェークフォア裏ソフト・バック表ソフト攻撃型
◎ヤサカ公式ホームページはこちら
